社内の空気も読めるようになってきた。何が求められているのかも、目先のことは分かる。でも、なんか手応えが無い。
こんなことを思った時期、僕も25歳ぐらいでした。自分の立ち位置が、分かりにくくなるんですよね。そして、そういうときに大きなミスをします。
立ち上がる方法は簡単でした。自己分析して、何を目指しているのか、今の位置はどこかを認識。上司と1on1で相談。
思い切ってできる人は、次のステップへ進みます。うまく立て直せないと、自信を失ったり、退職という選択肢が頭をよぎることもあります。
20代前半は理想と現実のギャップに直面し、仕事をしたくないと感じる傾向があります。職場での人間関係や労働環境、給与などの悩みから「仕事をしたくない」と感じたことはありませんか?この記事では仕事をしたくないと感じる理由や対処法、注意点を詳しく解説します。
この記事を読めば、仕事をしたくないときに自分にとって最適な判断ができます。仕事をしたくないと感じたときは、自分自身や仕事との関係を見つめ直す重要なサインです。現職では解決が難しい場合や新しいキャリアに挑戦したい場合は、転職の検討が必要です。自己理解を深め、信頼できる人に相談して対処しましょう。
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仕事をしたくないと感じる6つの理由

仕事をしたくないと感じる理由は以下のとおりです。
- 人間関係がうまくいかない
- 労働環境や勤務時間に不満がある
- 仕事内容に興味が持てない
- 給与や待遇に不満がある
- 責任やプレッシャーが大きすぎる
- 将来のビジョンが見えない
人間関係がうまくいかない
職場での人間関係のストレスは、仕事をしたくないと感じる最も大きな原因です。上司との折り合いの悪さやチームワークの欠如などは、仕事のモチベーションに影響を与えます。20代前半は社会人としてのコミュニケーションスキルが未熟な場合が多く、職場での人間関係の構築に苦労することがあります。
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労働環境や勤務時間に不満がある

長時間労働や不規則なシフト、サービス残業などの不適切な労働環境では、毎日の仕事が苦痛になります。有給休暇の取得が難しい状況では休憩が十分に取れず、体が休まりません。生活リズムの乱れから、健康に害を及ぼす可能性もあります。
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仕事内容に興味が持てない
想定していた業務と実際の業務内容にギャップがあると、モチベーションが低下し仕事の意義を感じられません。業務内容が自分の得意分野や強みと異なる場合は、仕事が苦痛に感じるため仕事への興味が持てなくなります。
給与や待遇に不満がある

自分の働きや成果に見合った報酬が得られないと感じると、仕事への意欲は低下します。以下のような待遇の不満も仕事をしたくない気持ちを強める要因です。
- 福利厚生が整備されていない
- 給与が低い
- 昇給・昇進の見通しが立たない
同年代の友人と自分の給与や待遇を比較して劣る場合は、仕事への不満が増すことがあります。
責任やプレッシャーが大きすぎる
仕事への過度な責任やプレッシャーも、仕事への意欲をなくす要因です。経験が浅い段階で大きな責任を負うと、不安やストレスが高まり、仕事から逃げ出したいと感じる場合があります。一方で、責任が少なすぎる場合もやりがいを感じられず、仕事への意欲が低下することがあります。
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将来のビジョンが見えない
現在の仕事と将来のキャリアとの関連性が見えないと仕事を続ける意味を見失ったり、将来への不安が募ったりします。スキルアップの機会が少ない場合や自分が携わる業界の将来性に不安がある場合も、仕事への意欲が失われます。
仕事をしたくないときの対処法4選

仕事をしたくないときの対処法は以下のとおりです。
- 感情を整理して自己理解を深める
- 信頼できる人に相談する
- 小さな目標を設定して達成感を得る
- リフレッシュのために休暇を取る
感情を整理して自己理解を深める
仕事をしたくない感情の背景には、さまざまな原因が隠れています。仕事をしたくないと感じる原因を見つけるために自分の感情を整理し、適切な対処法を見つけましょう。自分の感情の整理には「感情日記」をつけることが効果的です。
感情日記には、どのような状況で仕事をしたくないと感じるかを詳細に記録します。「月曜の朝に憂鬱になる」「上司からのフィードバック後に落ち込む」など、自分の感情を正直に感情日記に記録しましょう。日記に記録すると、仕事をしたくないと感じる状況と自分の感情との関連性が見えてきます。
自分の感情を具体的に掘り下げて考えたい場合は嫌だと感じる業務や職場の人間関係、給与、待遇などを細分化して記録しましょう。細分化することで、自分が対処すべき課題が明確にわかります。
信頼できる人に相談する

仕事をしたくない気持ちを信頼できる人に相談すれば、新たな視点や解決策が見つかることがあります。友人や家族などに話を聞いてもらったり、同じ業界の先輩や同僚にアドバイスをもらったりしましょう。社内のメンター制度や社内相談窓口がある場合は、積極的に活用してください。
信頼できる人に相談する際は、具体的な状況や自分の感情を整理してから話すと、より的確なアドバイスを得られます。客観的な意見をもらうと新たな視点が生まれ、自分では気付かなかった解決策が見つかる場合があります。オンラインコミュニティを通じて、同じ悩みを持つ人とつながる方法もおすすめです。
小さな目標を設定して達成感を得る
仕事のやる気を取り戻すために、小さな目標を設定して達成感を積み重ねましょう。大きな目標ばかりを見ていると目標達成が長く感じられ、モチベーションが続かないためです。1日の業務を小さなタスクに分解し、チェックリストを作成することから始めましょう。タスク例は以下のとおりです。
- メール返信5件
- 書類作成1つ
- 新たなスキル学習30分
目標を1つ達成するごとにチェックリストに印をつけると、より達成感を実感できます。1日のタスク作成に慣れてきたら、週や月単位で目標を設定すると、長期的な進捗を実感できます。目標の進捗具合を可視化するために、ノートや手帳、アプリを活用すると効果的です。
リフレッシュのために休暇を取る
心身に疲労が蓄積していると仕事をしたくないと感じやすいため、定期的に休暇を取ってリフレッシュする時間を作りましょう。休暇は旅行や趣味、家でゆっくり過ごすなど、自分がリラックスできる方法を持つことが大切です。連続した休暇は心身の回復に効果的なので、有給休暇を利用して3連休を取ることもおすすめです。
仕事をしたくないと感じたときの注意点

仕事をしたくないと感じたときは、以下の点に注意しましょう。
- 無理をして働き続けない
- 衝動的に退職しない
- 一人で抱え込まない
無理をして働き続けない
心身の限界を超えて無理をし続けると、バーンアウト(燃え尽き症候群)や心身の不調を引き起こす可能性があります。集中力の低下や極度の疲労感、仕事への意欲喪失などの症状がある場合は注意が必要です。心身の不調を感じる場合は以下の対処が必要です。
- 医療機関の受診
- 有給休暇の取得
- 上司や人事部に報告
- 残業・休日出勤の調整
- 自分のキャパシティの把握
精神的な疲労は目に見えにくいため、周囲や自分でも気付きにくいことがあります。睡眠障害や食欲の変化、集中力の低下は精神的な疲労のサインです。無理をし続けると、自分の長期的なキャリアに悪影響を及ぼす可能性もあります。心身の不調に気付いたときは、早期の対応が重要です。
衝動的に退職しない

仕事をしたくない気持ちが強くなった場合に、衝動的に退職することは避けましょう。退職は大きな決断であるため、一時的な感情で決めると後悔します。次の就職先が決まっていない状態で退職すると、経済的な不安が生じる可能性もあります。退職を冷静に判断する方法は以下のとおりです。
- 退職理由を書き出す
- 上司や人事部に相談する
- 有給休暇を活用する
- 部署移動を検討する
- 専門家に相談する
自分が退職したいと思った原因を見極めることも大切です。疲労の蓄積が原因の場合は、休暇の取得で解決する場合もあります。
一人で抱え込まない
仕事で悩みを抱えたときは、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。一人で問題を抱え込むとストレスがさらに増大し、心身の健康を損なう恐れがあるためです。一人で悩みを抱え込まないために以下のような相談先があります。
- 職場の上司や同僚
- 人事部や産業医
- 家族や親しい友人
- キャリアカウンセラー
- 労働組合や外部の労働相談窓口
心理的なストレスが強い場合は、カウンセリングや心療内科の受診を検討しましょう。専門家のアドバイスにより、客観的な視点から自分の状況を見直せます。同じ悩みを持つ人のコミュニティやSNSグループで自分の経験を共有することも効果的です。悩んでいるのは自分だけではないとわかれば、心理的な孤立感が和らぎます。
仕事をしたくないときのセルフケア方法

自分に合ったセルフケアがあると、自分で心身の健康を保てます。仕事をしたくないときのセルフケア方法は以下のとおりです。
- リラックスできる趣味を楽しむ
- 適度な運動を取り入れてストレスを発散する
- マインドフルネスや瞑想を取り入れる
リラックスできる趣味を楽しむ
自分が楽しめる趣味は、ストレス解消や心のバランスを保つのに効果的です。趣味は読書や音楽鑑賞、料理、創作活動など自分が没頭できる活動を見つけましょう。趣味を楽しむときは、スマートフォンの通知をオフにしたりSNSから離れたりして、集中できる環境を作りましょう。
定期的に趣味の時間を予定に組み込むと、継続しやすくなります。趣味を通じて新しい人間関係を築くことも、精神面に良い影響を与えます。趣味仲間との関わりや会話は仕事から離れる良い機会です。趣味仲間との交流が新たな視野や刺激をもたらし、リフレッシュ効果を高めることが期待できます。
適度な運動を取り入れてストレスを発散する

適度な運動は体内のストレスホルモンを減少させ、セロトニン(幸せホルモン)の分泌を促します。通勤時に一駅分歩いたり、昼休みに散歩をしたりすることで手軽に運動を習慣化でき、ストレス解消にもつながります。運動の習慣化により睡眠の質も向上し、ストレスへの対処能力を高めることも可能です。
マインドフルネスや瞑想を取り入れる
マインドフルネスや瞑想は「今」に意識を集中させ、ストレスや不安を軽減する効果があります。マインドフルネスや瞑想を毎日数分間継続するだけでも、心の安定とストレス耐性の向上が期待できます。アプリを使った瞑想法や呼吸に集中するだけの簡単な方法から始めましょう。
マインドフルネスは仕事の合間に1分間呼吸に集中したり、窓の外を眺めたりするだけでも効果があります。就寝前の瞑想は1日の疲れを手放し、質の良い睡眠につながります。マインドフルネスや瞑想は特別な道具や用意が不要で、どこでも手軽に実践可能です。
仕事をしたくないときに転職を検討するタイミング

仕事をしたくないと感じたときは、一時的な感情か転職の検討が必要かを見極めることが重要です。以下の状況に当てはまる場合は転職を検討しましょう。
- 現職では解決が難しい場合
- 新しいキャリアに挑戦したい場合
- 長期的な成長が期待できない場合
現職では解決が難しい場合
自分の努力や他者への相談によって、現在の仕事に関する問題が改善される見込みがない場合は、転職を検討してください。以下のような状況の場合は転職を検討しましょう。
- 会社の体質や価値観が合わない
- 業務内容が自分のスキルや興味と合致しない
- ハラスメントが日常化している
- 報告しても適切な対応がない
- 労働条件が改善される見込みがない
- 会社の経営状態や業界の将来性に不安がある
- スキルアップの機会が限られる
健康問題を引き起こすほど労働環境が過酷な場合は、健康を損なう前に転職を検討しましょう。
» 仕事が合わないと感じる理由と対処法!
新しいキャリアに挑戦したい場合

現在の仕事が自分のキャリアや将来のビジョンと合致しない場合は、転職により自分の可能性を広げられます。20代前半に異なる業種や職種を経験することで、自分に合った仕事を見つけられる可能性が高まります。新しいキャリアに挑戦したい場合は、自分の興味関心や強みを生かせる分野を見つけることが重要です。
副業や自己学習、業界セミナー、交流会などは新しいキャリア形成に役立ちます。転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談すれば、自分の強みや可能性を客観的に評価してもらうことが可能です。相談により業界の最新動向や求人情報も得られるので、確実なキャリアプランを立てられます。
» 退職の伝え方と適切なタイミング
長期的な成長が期待できない場合
現在の職場でスキルアップや昇進の機会が限られていたり、業界の将来性に不安を感じたりする場合は転職の検討が必要です。成長の機会がない環境ではキャリアの停滞を招き、将来的な市場価値の低下につながる恐れがあります。長期的な成長が難しい職場や業界の特徴は、以下のとおりです。
- キャリアパスが不明確である
- スキルアップの機会が少ない
- 業界が縮小傾向にある
- 専門性が生かせない
- 昇進・昇給の見込みがない
20代前半は成長期であるため、学びが少ない環境にいると将来のキャリア形成に大きな影響を与えます。長期的なビジョンがない職場や新しい技術への対応が遅れている会社では、自分の成長が停滞する可能性があります。
数年働いても自分の成長を感じられない場合や、自分のビジョンと会社の方向性が合わない場合は転職を考えるタイミングです。成長できる環境に身を置くことで、自分のキャリアを高められます。
» 退職代行とは?仕組みとメリット・デメリット、利用の流れ
まとめ

仕事をしたくないと感じる理由には、職場での人間関係の問題や労働環境の不満、仕事内容に対して興味の欠如などが挙げられます。仕事をしたくないと感じる場合は、自分なりの対処法やセルフケアを持ちましょう。
自分の感情の理解を深めることや信頼できる人への相談、趣味を持つことなどが仕事をしたくない対処法として有効です。仕事をしたくないと感じた場合は、以下の点に注意が必要です。
- 無理をして働き続けない
- 衝動的に退職しない
- 一人で抱え込まない
仕事をしたくない感情が一時的でない場合は転職を検討してください。自分や仕事との関係を見つめ直し、仕事をしたくない気持ちに対処しましょう。
社員は資本家の目的を実現することが原理です。真に優れた企業は、社員の職務内容に自己実現を重ねていますが、そういった企業は希です。理想の会社で働くには、自分自身の価値を見極める力と、企業の本質を見抜く目が必要です。
求人広告に書かれている明るい未来を表面上のみ信じて、面接を受ける程度では足りないと言わざるを得ません。ましてや自己分析、何がしたいかを掘り下げられていないようでは、厳しくなります。就業してからあとも、自己分析を進め、立ち位置を確認することを勧めます。